ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
2020.03.29 読了
イギリスに在住しているブレイディみかこさんと
その息子"ぼく"に取り巻く日常を綴っている。
ただ日常を綴っているだけではなく、
ブレイディさん視点の英国社会、ジェンダー、
日本が抱えている問題etcに触れるため
自分では中々気付きにくいことにも気付けて
とてもためになるノンフィクションである。
日記みたいな感じで出来事によって書かれているので、
内容が分かりやすく、とても読みやすかった。
またブレイディみかこさんも日本人であるため、
イギリスと日本の違いを日本人視点で分かりやすく
且つブレイディさんらしいファンキーな文章で書いてあり
読んでてとても面白かった。
レイシズムなどの人権問題というのは
元々ほぼ単一民族であるためあまりこういう話題に
そこまでぶつからないというか
まるで腫れ物に触るような扱いをしていて
このことについてきちんと考える機会は少ないと思うし
ちゃんとした自分の意見をもつ人は少数だと思う。
しかしこの本を読めば、優等生で勘の鋭い"ぼく"と
エキセントリックな母ちゃんの熱い展開と共に
そのような問題も考えさせられること間違いなし。
#ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー